先月26日、大井で帝王賞が行われる日、 現在は、BAOO荒尾、J- PLACE荒尾となり、 7年半前に廃止された荒尾競馬場を訪れました。 今から18年前、 好きだった馬の産駒で最後の現役馬、Nの応援に何度も通った場所です。 競走馬を引退した後の事が心配でならず… 馬主さん、調教師さんとコンタクトを取り、度々厩舎にお邪魔させて頂きました。 それから1年半程経った頃、 「脚の状態が良くないので、次のレースで引退させます」との連絡を頂いたので、 ひたすら無事を祈りながら、最後の走りを見届けました。 馬齢8才で引退となり、 其処から車で3時間位の乗馬クラブに行く事になった時、 見送りに来た私に、調教師の奥様は自ら切ったNの鬣を下さいました。 「乗用馬として生きるとしても…その消息の最後を知る事は出来ないのではないか」 との思いだったのでしょう。 乗馬クラブに移った後、 毎月のように逢いに行っていましたが、3年近く経った頃、 家の事情で暫く行けない間に姿が見えなくなっていました。 その行方を何度尋ねても「他の牧場に移動しました」の一点張りで、 頑として教えて貰えませんでした。 Nがまだ現役の頃、北海道の故郷を訪ねた事があります。 家族経営の小さなその牧場は、 「ファンの方が、ウチの馬の出産を見守る為に泊まり込んでいるんですよ」と いうような温かい所で、その後もNの写真を送ったりして交流を続けていました。 けれど…断腸の思いで、 Nが行方不明になった事を告げ、鬣もお送りして暫くの後、 場長をされていた息子さんが若くして亡くなられ、牧場は閉鎖となりました。 行方が分からず、もうこの世には居ないと思っていたNが、 個人に引き取られ、元気に暮らしている事を知ったのは、ほんの数年前です。 故郷の方達にお知らせ出来なかったのが、残念でなりませんが… 生きていてくれた事に、本当に本当に心が救われました。 其の後、Nはまた別の個人の方へと引き取られ、 更に遠く離れてしまった事を最近知りましたが… 「生きてあれば会うことも叶う」と自分に言い聞かせて、 いつか逢いに行ける日を楽しみにしています。 〈写真〉 現在の荒尾競馬場
以下の対応が可能です。
※ミュート機能により非表示となった投稿を完全に見えなくなるよう修正しました。これにより表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。