先崎八段は、米長門下の俊英である。しかし、師匠が気に入らないの は服装のセンスである。大事な対局に、ジャンパーで現われたりする。 「きみ、その格好はないだろう。まるで競馬に出かけるみたいだ」 すると弟子は「どんな格好ならいいんですか」と反問する。 「せめて、セビロぐらい着てくるもんだよ」 「あぁ、それなら、いつも競馬に行くときに着ています」
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