続いて凱旋門賞の回顧に入ります。 レース前、オルフェーヴルの最大の敵は、トレヴとキズナだと思っていました。斤量的にも勢い的にも。ただ、それにしても…。 フランスオークス、ヴェルメイユ賞、そして、凱旋門賞を圧勝。 欧州競馬の知識はないですが、日本だと3歳牝馬がオークス、エリザベス女王杯、ジャパンカップor有馬記念を全て勝ってしまうようなものですよね? トレヴ…すごい馬が現れたと思います。 また、テレビで厩舎の映像を見ましたが、トレヴを本当に可愛がり、凱旋門賞後は休養に充てるなど、馬の体を最優先させたローテーションを組む女性の調教師さんは素晴らしい方だなと思いました。 馬も愛情を注がれて本当になついていましたし、だからこそ、厳しい調教やレースも受け入れて走ってくれるんだろうなと感じました。 「オルフェーヴルは進路がなかなか開かなくて追い出しが遅れたし、斤量の考え方って、たしか1キロ1馬身だから、オルフェーヴルとトレヴの差5馬身は、ちょうど59.5キロと54.5キロの差の分だ」などと都合良く考えてもみましたが…(^^; オルがあの位置で完璧にレースを運べても、2馬身ほど前にトレヴがいたんだろうなと思います。トレヴはフォルスストレートからスパートを開始するという、とんでもないパフォーマンスを見せつけたんですから…。 今後の欧州競馬は、あの馬を中心に回るんでしょう。 そして、2着にオルフェーヴル、3着にフランスダービー馬アンテロ、4着に日本ダービー馬のキズナという結果でした。 キズナは勝ち馬トレヴの後ろに付け、トレヴの進出開始とともに外を回って動いていく形。 一瞬の切れ味ではなく、長く良い脚を使うロングスパートタイプの馬ですから、すごく良い騎乗だったのではないでしょうか。 本当はもうワンテンポ仕掛けを遅らせたかったのかな?とも感じましたが、仮に、優勝候補で斤量に恵まれたトレヴが動き、オルフェーヴルが外に持ち出して、キズナとトレヴの間に入ったら、キズナはもうそこで苦しくなったと思いますから、オルフェーヴルを外に出させずに、かつ、トレヴに最後まで食らい付いていくという作戦になったんじゃないかと思います。 フォルスストレートから仕掛けても、最後までジワジワ伸びて後続に並ばせませんでしたし、56キロの斤量とはいえ4着。 僕は、他の競馬ファンほど「日本ダービー」というレースには思い入れがなく、「ダービー、ダービー」というのは好きではないんですが、キズナに加え、同日の毎日王冠のエイシンフラッシュやオルフェーヴルも日本ダービー馬。やはり、「ダービー馬って強いんだな」と感じました。 来年も挑戦とのことですが、スパッと切れるタイプの馬よりは重い斤量の影響はないと思いますし、今回の疲労をしっかり取ってリフレッシュすれば(無理してジャパンカップなどを使わず)、来年も力を出せるのではないかと思います。 ただ、佐々木調教師曰く、「馬体がほぼ完成した」とのことでしたし、3歳なのに精神的にも非常に落ち着いていますから、「成長力」という面では不安がありますが。
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