今日のAJCCで気持ちのいい逃げを打って残念ながら玉砕したネコパンチに敬意を表して、逃げ馬の話を書く。 私にとって「逃げ馬」といえばサイレンススズカ(写真上)とツインターボ(写真下)の2頭のことである。 競争馬の脚質というやつは、その馬の気性や特徴で大体決まるものであるが、上記の2頭も例にもれず、ツインターボは臆病で馬群を嫌うため、サイレンススズカは持って生まれたスピード能力のためである。 両馬とも人気のあった馬だが、特にツインターボの自殺行為とも思える大逃げはファンをいつも楽しませてくれた。 「いつ止まるんだろう?」「今日はどこで止まるのかな?」ツインターボが大逃げを打つ度にファンはそう思いながら固唾を飲んで見守っていた。 そして彼はファンの期待(?)を裏切らずに4角過ぎ辺りでバテバテになり、まるでムーンウォークのような足どりになって、最後は歩いてゴールするのだ。まるでドリフの「志村、後ろ後ろ!」のコントのようなお約束の光景であった。 ただ、彼には逃げ馬が持つ悲愴感のようなもの(例えばエリザベス女王杯でのオースミハルカや、有馬記念でのダイタクヘリオスのように)が無く、ほとんど一発芸のような逃げ方だったため、ファンにも無条件で愛されたのだろう。 その愛すべき持ちネタでファンに愛されたのがツインターボなら、その圧倒的なスピードでファンの記憶の中に生き続けているのが、サイレンススズカである。 希代のスピードスターのことは次回で書くことにする。
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