追い込み馬の話第6弾、今回は2003、2004年のJRA最優秀短距離馬、「名刀」デュランダルである。 この馬もSS産駒らしく気性が激しい馬であった。 その気性の激しさゆえにゲートが苦手であり、半ば必然的に追い込み馬となった。 「名刀」と称されるほどの斬れ味鋭い末脚を武器にG1を3勝、マイルチャンピオンシップでは連覇を達成した。 鍛えこまれた名刀ほど折れやすいというが、デュランダルの場合は、あたかもその斬れ味と引き換えにしたかのように蹄の故障に悩まされた。 デュランダルの蹄は生まれつき薄く、表面に亀裂を生じやすい構造をしていたため、たひたび裂蹄を起こし、その度に長期休養を強いられていた。 (これはデュランダルの近親に共通する特徴だそうである) ディープインパクトが蹄鉄を打たずに「エクイロックス」という手法を用いて蹄鉄を特殊な接着剤で貼り付けていたのは有名な話だが、デュランダルも同様に蹄鉄を貼り付けていた。 デュランダルを語る上で忘れてはならないレースがある。2004年の香港マイルである。 レース当日は良馬場であったが、レース直前になって主催者が突然コース上に大量の水を撒き、コースを「不良」に変えてしまった。 大外一気の末脚を武器とするデュランダルにとっては、極めて不利な条件である。 どうして突然水が撒かれたかは不明であるが、何らかの「見えざる力」が働いたのは間違いないだろう。 まさに「アウェー」の洗礼である。 デュランダルは5着に敗れた。 2005年には「不治の病」と言われる蹄葉炎を発症したが、関係者の懸命な治療の甲斐あって、レースに復帰できるまでに回復した。 種牡馬入りしたデュランダルは、エリンコートなどの活躍馬を送り出し、現在も社台SSで種牡馬生活を送っている。
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