テイオーで刻み込まれたトウカイの勝負服。テイオー産駒では、トウカイフォーゲルが最後になるのかと感慨深くウルウルしながらパドックで待った。 北海道育成センターで見たフォーゲルは、 オテンバさんで、馬房に入ってから近づけた。テイオーの最後の娘は、あなたの目の前で交わされる会話や思いを理解してくれたのだろうか。 あれから8ヶ月遅れ馳せながらではあるけれど、彼女は中央デビューしてくれた。 慣れたようにパドックを周ってる牝馬の中で、18頭中未出走の馬はフォーゲルを含め4頭いたが、その中でもフォーゲルはおっかなびっくり出で来て、パドックも不慣れで内側に切れ込んで行きそうになる。 やっぱり不利なんだなぁ、って思った。 それでも、周回を重ねるごとに落ち着いてきてくれた。まだ身体が細く小さく見えるけれど綺麗な馬体をしてる。 返し馬でも彼女の馬体は同色のメンコと共に緑の芝生の上でよく映えた。 いよいよレースになりゲートが開いた。 これも、初めてでビックリしたような感じで尻込みしたように見えた。 結局後ろからの競馬になってしまったけれど、直線でも、真っ直ぐ向いて最後まで一生懸命走っていた。 例えがおかしいかも知れないけれど、 田舎娘が同世代の都会っ子に負けたように見えた。 けれど田舎娘が一流淑女とへと変貌するマイ・フェア・レディごとく フォーゲルも経験を積む度に、成長し光輝いて欲しいと願わずにはいられない。
以下の対応が可能です。
※ミュート機能により非表示となった投稿を完全に見えなくなるよう修正しました。これにより表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。